クオリティ・オブ・ライフとは

クオリティ・オブ・ライフとは、元々は医療の世界において生まれ、発展していった考え方です。直訳すると生活の質となりますが、もっと適切に表現すると、個人が幸福を感じることができる生活を送れているかどうかの尺度を表すものです。例えば、金銭的不自由はないものの人間関係に恵まれない人がいたとして、金銭よりも家族の絆や気の合う友人とのつながりを求め寂しさを覚えているとすれば、クオリティ・オブ・ライフが高いとは言えません。医療上、この考え方が発達した理由は、長期療養を必要する患者に対するいたずらな延命治療や、過酷な治療に耐えねばならないことを強いることで、患者自身が求める生活を送れていないことが問題視されたためです。その治療をすれば延命できるかもしれないが、長い間耐え難いまでの苦痛を伴う可能性があるとして、患者が長期に渡る治療を望まないのに治療を強制することは、患者の尊厳を無視していることになります。これを、クオリティ・オブ・ライフの低下として捉えるようになりました。現在、日本において取り組まれている医療的な方法としては、緩和医療やホスピスの発展、在宅療養の広がりなどがあげられます。これは病院で長い入院生活を継続するよりも、住み慣れた自宅で家族に看取られて死を迎えたい、という要望がいかに多いかを示しています。勿論、金銭的な面で不足があることが問題となるケースもありますので、各種の補助や控除などがその支えとなるべく制定されています。クオリティ・オブ・ライフを理解し、本当の幸せとはなにかを考えてみましょう。オススメリンク>>>「クオリティ・オブ・ライフ」を求めて

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